2010年09月27日

SPARTATHLON 2010

2010スパルタスロン  CP36(127km) 時間切れリタイア

今年のスパルタスロンは、ほぼ中間点のCP36(127km付近)で時間切れリタイアとなってしまいました。
70km付近から太ももが張って動かなくなってしまい、100km過ぎからは歩き続けるしかなくなりました。時間いっぱいまでは進み続けようと思って歩いていましたが、23:35に時間切れとなってしまい、リタイアとなりました。

今年も7:00にアテネのパルテノン神殿の下からスタート。まだ満月が見える中、明るくなり始めた空の下、坂を下って走り始めました。今年は400人以上が参加しているということで、混雑に巻き込まれたくないと思ってすっと前に出て行きました。しばらくしてからペースを落ち着かせ、いよいよ今年もスパルタスロンを走りだした実感がわいてきました。後ろから来るランナーに抜かれて行きますが、序盤は全く気にしません。マイペースです。
今年は雲が多い気がしました。事前の情報でも曇りかもしれないと聞いていました。でもスパルタスロンは暑いものなので、あまり変な期待はしていませんでした。

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序盤は特に何も考えずに淡々と走っていました。一応CPでペースを確認しますが、いつもより少し遅いような気がしました。でも、1ヵ月前にお尻を故障してから走るペースが遅くなっていたので、仕方ないと思って気にはしていませんでした。

20kmを過ぎて遺跡のある公園を通過すると、今年もにぎやかに子供たちがハイタッチで迎えてくれました。うれしくなって少しペースを上げたくなりました。でもすぐに気持ちを落ち着かせました。
そこからも淡々と走っていたのであまり記憶がありません。ただいつもより周りにランナーが多いなぁとは思っていました。ペースが遅めなので当たり前ですが。

30km手前からエーゲ海沿いに出ました。好きな部分の一つです。でも、やはり今年は雲が多くて景色はまずまずと言ったところでした。
いつもなら40km付近から暑くなってくるところでしたが、今年はそこまでではありませんでした。これはラッキーだと思いましたが、まだまだ始まったばかりなので油断はできません。特に走りを変えるつもりはありませんでした。夜になって涼しくなってからで十分です。
50kmのCPの到着時刻は、予想通り例年より10分少々遅くなっていました。4時間20分くらいでした。今年はそこにパックの味噌汁を預けていました。そこまではドライフルーツやチョコ系の物、飲み物は水ばかり摂っていましたが、その味噌がとてもおいしく感じられました。あまり暑くなかったので汗は少ないと思っていましたが、これは塩分が思った以上に出てしまっているのかもしれないと思いました。
そこからはとにかく塩気の物が欲しくなりました。CPごとに塩気の物を探しましたが、ポテトチップやスナックしかありません。それでも仕方ないと思って摂り続けました。

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60kmを過ぎると少し脚が重く感じられ始めました。でもいつもそれは感じること。これだけ走っているから仕方ないと思って気にしませんでした。
いつもより暑くないとはいっても、さすがに暑く感じ始めました。おまけにペースを維持するのに精一杯です。なぜだか分からないうちに、ついに70km手前で歩き始めました。こんな早くに歩き始めたのは初めてです。いつもよりゆっくりだし、暑くないので走りやすいはずなのに、なぜだか分かりませんでした。そして同時に悔しいよりも情けない気持ちに襲われました。もちろん復活することを期待して歩いていましたが、まだ早すぎます。頭の中が色んな思いで混乱しそうです。

歩き始めてしばらくはまだあまり抜かれることはありませんでしたが、75kmくらいから続々と後続ランナーがやってきました。外人ランナーも多くの人が、抜くときに“Follow me!“と声をかけてくれたり、ペースを落としてあわせてくれたりしたので、少し気持ちをつないで走らせてもらえました。僕のことを知ってくれている人もいて、来年のさくら道に来るというランナーは今年のアベック優勝のことなども知ってくれていてうれしくなりました。毎年途中で会うランナーもいました。”Walking friends“と言って一緒に歩いてくれる(?)人もいました。日本人ランナーも続々と来ました。少しは併走したりしましたが、やはり背中を見送ることしかできませんでした。

ようやくようやく80km。コリントスのCPに歩き着きました。日本人のサポートもいたので、少し休憩しました。後ろから続々と日本人も来ましたが、なかなか一緒にでもCPをでて行く気がしません。でもここにずっといても仕方ない。歩いてでもいいから先を目指すことにしました。

完走狙いならばまだまだ可能性は十分にあります。でも、去年は4位だったので今年はその上の表彰台を狙っていました。それなのに潰れるのがここでは早すぎます。気持ちがほとんど切れてしまいました。でも、わざわざこんな遠くまで来たんだし、好きなスパルタスロンだし、僕のことを気にしてくれている人もいるし・・・。簡単に諦めるわけにはいかず、時間いっぱいまではコースにいようと決めました。

コリントスをでてからは、後ろから来る知り合いの日本人に助けてもらいました。ずっと併走するのは大変なので、1区間のCP間だけお話しながら一緒に走らせてもらいました。話ながらだと気持ちをつなぐことができます。でも、1区間だけでも走ると脚にはダメージが残り、また歩くしかありませんでした。そしてまた後ろから知り合いが来ると一緒に走って・・・ということを繰り返しました。おかげで何とか100km過ぎまではやってこられました。
少し走れる区間が長くなってきたので復活したかもしれないとも思いましたが、太もものダメージは大きくなっていることに気付かされました。両太ももの筋肉がピンと張ってしまっていて、これ以上衝撃を与えると切れてしまいそうな感じがしました。ここまでの感覚は初めてです。もう怖くて走れません。歩き続けることに決めました。

歩き続けると、次のCPまでがとても長くなります。たった4kmくらいなのに1時間近くかかります。ライトや上着を預けてあるのは124kmのネメアのCPです。まだ10kmくらいありますが、日が傾き始めました。暗くなってくると同時にひんやりしてきました。小さな山に囲まれたぶどう畑を進むので、日が沈むと真っ暗です。ハンドライトはCPでもらえましたが、上着はありません。まだ我慢はできますが涼しいです。
今日は満月です。雲に隠れることも多かったですが、満月がきれいでした。その代わり、星はほとんど見えません。
CPの閉鎖時刻を気にしながら、何とかネメアの大きなCPに到着しました。閉鎖時刻まであと1時間です。まだ時間はあるので、とりあえずパスタを2杯食べて、長袖を着て、歩き始めました。長袖を着ても少し寒いです。

ちょっとした峠を越えると、雨がポツポツ降り始めました。それがしばらくすると大雨になりました。坂を下っていましたが、太ももが怖くて走れないので、雨に打たれながら歩き続けました。道路は滝のようでした。体も完全に冷えました。寒くて震えながら、何とか次のCPに到着しました。
雨宿りできることを期待していましたが、パラソルが一つあるだけで、その下の地面は水たまりでした。これでは冷える一方です。CPにいる人に毛布を借りられたので、それに包まって何とか寒さに耐えていました。関門閉鎖まであと25分です。でももうこの大雨の中を雨に打たれて歩き続ける気力はありませんでした。ここでおしまいにしようと思いましたが、時間切れまではゼッケンをつけていようと思いました。

そして関門閉鎖の23:35。今年のスパルタスロンはほぼ中間点でおしまいになりました。ゼッケンはずして、リタイアの署名をしました。
スパルタまで送ってくれるバスの中ではずっと眠っていました。もう何も考えられませんでした。何が起こったか分からず、夢の中にいるようでした。

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とりあえずアテネからはここまで。もうすぐセレモニーとかに行ってきます。ちょっと寂しいけど・・・。
posted by まつたけ at 19:48| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | スパルタスロン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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